1920年代にアメリカで産声をあげたスウェットシャツ(トレーナー)は、大学のトレーニング ウェアとして全米に広がり、やがてその頑丈さと着やすさから、1950年代以降、アメリカの若者たちのファッションアイテムとして急速に浸透してきました。
Baywatcherのスェット(トレーナー)は当時の丈夫さと風合いを再現する為に、
大量生産や効率を度外視し、職人の手の中から生み出された究極の伝統技法により
作り出されています。
アメリカで生まれたときと同じ丈夫さと風合いを出すために
Baywatcherが選んだのは、大正時代から 使われている
『吊り機』と呼ばれる編物の機械です。
もともと高級な肌着を編む為に作られたものでしたが、
既に生産は中止されており、現在、日本には 約200台しか残されていません。
3本の糸を編みこんでいく吊り機の針。
1つの吊り機には1000本から1500本の針が使われています。
この針もすでに生産されていないため、
わざわざドイツから取り寄せなければなりません。
1日12時間かけてスウェットシャツの素材を編み上げます。
その長さはたったの10m、これは一般のスウェットシャツの製造に使われる
高速織機のおよそ180分の1の長さに過ぎません。
究極のスウェットシャツへのこだわりは、ここから始まるのです。
染色行程は、自然河川の綺麗な水を用いておこなわれます。
染められていく素材は豊かな自然の中で ゆっくりと目覚めていきます。
染め上がった布は、遠心脱水機にかけた後、乾燥させます。
乾燥行程には、大型乾燥機を使用する 方法と、自然乾燥の2通りがありますが、
私たちは、ふわっとした風合いを壊さない自然乾燥を 用いています。
およそ6時間をかけてゆっくり乾燥させ、ようやくスウェットシャツの素材が
完成するのです。